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劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ 感想


内容をざっくり書き起こしてみる

クリックでネタバレ
OP(飛行機が飛ぶ)

紅莉栖が帰国し、ラボメンたちと合流する。この頃から岡部は記憶の混乱(幻視)が起きてくる。

リーディング・シュタイナーを持つ岡部は多くの世界線を渡ってきたので、多数の記憶が存在している。SG世界線の今の記憶と、今までの世界線の記憶とが混乱してしまうことで、存在が不安定になり、SG世界線の近くに存在するR世界線に移動してしまう。

岡部は消え、SG世界線では「最初から岡部は存在していなかった」になる。しかし、紅莉栖は違和感を感じていた。岡部からもらったスプーンとフォーク、そして鈴羽からのヒントを頼りにこの違和感を解決するため電話レンジを作り、過去に飛ぶ。

そこで紅莉栖は岡部が存在していたことを知り、鈴羽とともに岡部復活に臨もうとするが岡部にタイムマシンを絶対に使わないように説得される。その後過去に渡った世界線(おそらくSG世界線に収束する)で岡部と別れ、すぐに電話レンジを作ろうとするがまゆりにやめるように諭される。その後、岡部のいない日々を送ることを決心。

しかし、鈴羽に素直になれない自分を叱咤され、解決策を教えてもらう。それは、「強烈な記憶をこの世界線の岡部に残すこと」。タイムマシンで過去にもどり、岡部に強烈な記憶を与えるべく2005年に飛ぶ。しかし、そこでは岡部が車にひかれてしまい、紅莉栖は過去改変に伴う辛さを経験。現代に戻り、しばらくの葛藤の日々を乗り越えて、再度岡部の過去に戻る。(このへんうろ覚え)まゆりを救いたい岡部に、「鳳凰院凶真」を教え、彼にとってのファーストキスを奪う。この行為が、収束したSG世界線における岡部の強烈な記憶付けとなる。

そして現代、R世界線にいたと思っていた岡部がふと顔をあげると紅莉栖がいる。SG世界線に戻ってきた。
紅莉栖「今度は、私があなたをずっと観測してあげる」(たぶんこんな感じ)

ED


感想

「助手が可愛かった」

今作の主人公は紅莉栖でしょう。彼女視点で物語が展開します。
クリスティーナがとにかく可愛い。
お酒によって頬をスリスリしてくる紅莉栖。
ホテルで薄着の紅莉栖。
そしてそのまま出て行こうとする紅莉栖。
背伸びしてキス仕返す紅莉栖。
鳳凰院凶真の真似をする紅莉栖。
紅莉栖の魅力を存分に引き出していて最高にGOOD。キャラ同士の掛け合いも原作さながら面白い。(特に紅莉栖&ダル)
アニメ映画ということで尺が短く限られてるということは留意して見て欲しいところ。
岡部のように壮大なタイムワープをして何度も試行錯誤するといった描写はなく、紅莉栖の岡部に対する感情と科学者として立場の葛藤や、過去改変の孤独さや行き詰まりなどの紅莉栖の心理描写を中心に話が丁寧に纏められていました。EDはPVにも使われていますが、印象に残る素晴らしい曲でした。
シナリオ自体は非常にシンプルで、正当な続編に相応しいと思います。しかし、映画ということで尺の問題と最後の見せ方で物足りなさを感じてしまったというところですが、自分としては久しぶりに愉快なラボメンたちとも出会えたのでなかなか楽しめた作品でした。原作プレイ済みの方にぜひオススメです。

以下ネタバレにつき反転

※本編=原作までのシナリオ
本編では岡部が紅莉栖のファーストキスを、映画は紅莉栖が岡部のファーストキスを奪っており、本編と対比する形でうまく締められてました。「強烈な行為と共に海馬に記憶されたエピソードは、忘却しにくいのよ。」という紅莉栖のセリフが思い出されます。
本編では「自分を騙す」という岡部の斬新な解決策とその伏線回収に感嘆したこともあり、映画ではどういったトリックを使って岡部を救うのかなとワクワクしていましたが、紅莉栖が鈴羽の助力を借りて葛藤の末あっさり解決したという印象でした。本編の過去シーンに上手く繋げていたのは良かったのですが、挿入歌や、紅莉栖一人ではなくラボメンみなが協力して解決するなどの演出があってもよかったと思います。解決手段のトリックに期待せず、岡部を取り戻すまでの紅莉栖の葛藤を純粋な恋愛アニメーションとして楽しめばよかった気がします。

にしても序盤の紅莉栖のデレシーンはニヤニヤ不可避でしょう。会場がざわざわしたレベル。お髭じょりじょりも破壊力が高い・・・あれをみれただけでお金払った価値はある気がしてきました。ちょっとあからさまに狙ってる感はあるのですが・・・・円盤はもちろん買いますあのホテルのTシャツのシーンで停止ボタンをおすために。

二つほど疑問に思ったこと(1回しか見ていないので、ヒントがどこかにあったかもしれませんが・・・)
・紅莉栖が過去の岡部にキスをしたシーンで、天候と紅莉栖の服が変わっていたのはなぜ?
→紅莉栖の固有結界か?それともあの天候はどちらかの心理描写?

・鈴羽はなぜ岡部のことを知っていたのか?紅莉栖が頼んだ?
→鈴羽は未来で紅莉栖の世話を焼いているに違いない。追加FD希望。

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LOVESICK PUPPIES レビュー



 作品名:LOVESICK PUPPIES 発売日:2013-03-21
 メーカー:COSMIC CUTE ジャンル:大好きなあなたからくっついて離れないADV
 ライター/原画: 安堂こたつ /三九呂 , 羊箱 総プレイ時間:22時間


「W.L.O.世界恋愛機構」の企画・シナリオである安堂こたつさんが同じく企画・シナリオ手掛けています。
WLOがどんな作品だったかというと、共通が丁寧すぎるぐらいに長くて、その上で一部ルートはとんでもなく長くて、その一部のルートには莫大な熱量が込められている、というある意味怪物的なイチャラブゲーでした。
特に幼馴染ルート(と本当はもう一つあるのですが)は昔仲のこじれた幼馴染との関係の修復という珍しいテーマで印象に強く残っています。

そしてこの作品には少し似たタイプの幼馴染がいるのです!
これはやるしかない、ということでそれはもう期待しました。
後は単純に体験版をやってみて、前作と同じくキャラクターの感情についてとても丁寧に描写していたので、こういう作品もたまにはやりたいなと。

感想

結論から言えば、幼馴染に対する私の期待は裏切られませんでした。
なんというか口にすると恥ずかしいのですが、有希ルートは良い純愛ものでした。
話が無茶苦茶に面白いというわけではありません。
主人公とヒロインお互いの距離感と思いの強さの描き方が抜群に良かったのです。

キャラクターの思いが強ければ強いほど、違和感を生じさせないために描写は大事になります。
幼馴染というのは主人公との思い出や長い年月があるわけで、その描写が容易く思われるかもしれません。
しかし、それを差し引いたとしてもここまで深い愛を違和感なく描き切ったものはそうそうないでしょう。
少なくとも幼馴染好きはやって損がない作品だと思います。

他のルートも大体は似た感じで、基本的に描写が丁寧でした。
ですが個別に入ってからは少し単調で、普通だと言われてもしょうがないとは思いました。

不満点について言わせてもらうと、付き合うまでの方が全体的に良かったのではないかということです。
この作品は基本的にイチャラブゲーなので、個別に入ると延々とイチャラブしているわけですが、付き合い始めるとエロシーンの比率がぐんと多くなります。
そして、このエロシーンが…悪くはないのですが、どうも流れを止めているように思えます。
後は細かいことですが、テキストにハートは使用しないで欲しかったです。声優の演技で表現できることをわざわざ文字で表すことは無粋だと思いました。

絵とシステムついては全体的にそこそこ良くて、特筆すべきことはありません。

BGMはWLOのものをリメイクしたものが多く、前作のファンとしては嬉しかったです。それとは別に落ち着いたものなんかは耳に残るものが多かったように思います。

最後に、個人的な推奨攻略順を。
公式では
勇→まるな→ソーニャ→有希→織衣
となっています。
しかし上でも書いたように有希ルートだけ突出している、というより愛が深すぎるのと前半は割とどの順番でも良いと思うので
(勇・まるな・ソーニャ)→織衣→有希
の方が良いのではないでしょうか。
ただし織衣ルートをやった後に有希ルートをすると少し辛かったり、その逆も実はあるので好きな方を最後に回すというのでも良いと思います。

クリックでネタバレ有り感想

上で有希ルートが良いと散々言っているわけですが、具体的にどのシーンが良かったかと聞かれると難しいところです。そもそもこの作品全体に言えることですがガツンと来るようなシーンはほとんどありません。
強いていうならば告白シーン、子供が欲しいから特別な関係になろうというのがとてもこのルートらしいと思ったのと、一回目のピロートークがぐっと来たぐらいでしょうか。二つも印象に残るシーンがあれば十分だろうという気もしますが。

しかし他のルートは本当にほとんど書くことがないです。成長物語としてまるなルートが好きですが基本的に平凡、良いイチャラブゲーであることは確かですが。


ここから雑感垂れ流し

妹がうざったいとかどうだこうだいう人がいますが、有希ルートをプレイしていないのでしょうか。
もちろん途中で萎えさせるような作品は駄目だって言う人はいるでしょうが、これを言ってしまっては正直大半のエロゲーはプレイ出来ないし他の娯楽にしたってそういうところはあるでしょう。

この作品とWLOとさくらむすびが私的3大幼馴染ゲー。


終わる世界とバースデイ レビュー


コットンソフト「終わる世界とバースデイ」応援バナー


 作品名:終わる世界とバースデイ 発売日:2012-07-27
 メーカー:コットンソフト ジャンル:新・終末系恋愛ADV
 ライター/原画: 海富一、他 /司ゆうき 総プレイ時間:20時間

Happy Barthday!
シナリオ

僕の中では、名作認定です。ぜひ多くの人にプレイして欲しい作品。
終末系ADVということで、ある日付に世界が終わりを迎えます。
それまでの少年少女たちの一ヶ月の生き様を描いた作品です。
メッセージ性が強いので、怠惰な生活に浸っている方、最近疲れてきた方にやってほしい作品。

おすすめ攻略順は ミカ→柊→入莉→ナル 
クリックでネタバレ

カサンドラの正体や予言の日に何が起きるのかなど、ワクワクして読み進めることができ、途中でダレるということがなかったのがよかったです。しかし、序盤から終末世界を描くのですが、ヒロインたちと対策委員会に緊張感が足りず所詮お遊びの集まりといった印象でした。

キャラの設定付けも最初はチープに感じました。織塚ちゃんごめんなさい。
印象に残った個別はナルルートのみで、あとは個別を終えても最後のBirthdayルートまでキャラに思い入れができなかったです。

途中で世界がループしていると判明しますが、ここまでは想定の範囲内でした。
ここからどう展開してくれるのかと期待しましたが、ツメの甘いところが多かったように感じます。

まず思ったのが、今までのサブヒロインルートの世界の終末がここで「陶也達による設定」で片付けられてしまったこと。世界で多発的に起きた(ミカによる)ウイルスの話や突然の氷河期を迎えたことがこの「設定付け」で一度に片付けられてしまって、なんとも呆気なかったです。

また、ループモノにありがちな、「ループを逃れる場所」が「地中」という曖昧な設定。おそらくタイムカプセルから話を繋げるためでしょうが、ちょっと雑だったかなと思いました。

一番気になったのは、プロトタイプの入莉(母親)を呼び起こすには、入莉を命の危険に晒す必要があるという設定。スカイタワーからの飛び降りからの母親登場はBGMも含め素晴らしい演出だったと思います。

が、ちょっとご都合が過ぎたという印象です。屁理屈かもしれませんが、命の危険で母親登場ならば共通ルートで後藤に入莉が犯されそうになったときになぜ助けに来なかったのでしょうか。

ループモノとしての完成度は、やはり過去の名作群と比べてしまうと劣ってしまうところです。

総評

荒を探せばいろいろと見つかるのですが、僕は批評空間ならば90点を付けたいほどマクロにみて素晴らしい作品でした。2012年を代表する泣きゲーだと思います。
この作品の感動したところは最後の最後でこの作品のテーマに気付かされるところ。ああ、気づいてみればどのルートも「生まれた、生きること」を主軸にした物語でした。

先天的弱視の自分のせいで、「生きること」が周りにとっての迷惑だと思い込んでいた入莉
友達付き合いに正直になれず、亡くした友に声をかけられなかったミカ
自分の本当の出生を知らず、義理の父親に対して意固地になる柊
堕落した生活のせいで郁を植物状態にさせてしまったと自分を責め続けるナル
入莉の失敗作として誕生したカサンドラや織塚。
そして、トウヤによって名前と誕生日を与えれた人工意識体のイリ。

最後になって一人一人のキャラのバックグラウンドを噛み締めてみると、共通点が見えたようでこの作品を深く味わうことができました。

「人工意識体としての入莉」のまま終わらせるではなく、「冬谷イリ」として彼女に名前と誕生日を与えるという展開は、まるで魔法少女リリカルなのはA'sの闇の書の話を彷彿とさせました。
名前を与えるという意味、生を受けるということは誰かに名前を与えられるということなのでしょう。そしてその日はその子にとって、特別な日になるわけです。

そして、ラストでは名前と誕生日を貰ったイリの方からトウヤの生を祝うという逆転の演出。ここでプレイヤーの入力した誕生日が帰ってくるわけですが、イリから
「ハッピーバースデイ、兄さん。お誕生日心からお祝いいたします」
「今日からまた、新しいあなたの始まりですね」

と、あなた=プレイヤーとして声をかけられたように錯覚してしまいました。僕自身が今まで生きてきた過去を考えさせられると共に、トウヤの慟哭が理解できたような気がします。
この世界に生を受けたことに感謝すること、擬似現実で過去と向き合い生き抜く彼女たちから生きることの尊さ、といったら大げさですがそんなメッセージ性を見出せる作品でした。
             

大図書館の羊飼い レビュー



 作品名:大図書館の羊飼い a good librarian like a good shepherd 発売日:Windows:2013年1月25日
 メーカー:AUGUST ジャンル:寄り道だらけの学園恋愛AVG
 ライター/原画:榊原拓 , 内田ヒロユキ , 安西秀明 /べっかんこう 総プレイ時間:22時間


紹介

FORTUNE ARTERIALの正統進化、青春部活もの、優等生な萌えゲー、簡単に言うとこのような感じでしょうか。

単純に話の面白さで言えばメーカー前作、穢翼のユースティアの方がよっぽど面白いです。
とはいえ前作が「物語性」を追求したのに対して、この作品のコンセプトは(多分)「ある程度楽しませつつ魅力的なキャラクターを愛でさせる」といったものなので単純にそこで比較するのはどうかと思います。

割と部活ものとしての色合いが強く共通は長め、個別は短くはありませんが付き合ってからのイチャラブは薄め、サブルートも意外とよく作られています。

後、無いとは思いますがFDが作りやすそうです。

個人的な推奨攻略順は
玉藻→千莉→鈴木→つぐみ→凪
で、サブヒロインはそれぞれのルートのメインヒロインの前が良いと思います。 
この順番でやらないとしても鈴木をする前に千莉をすること、凪を最後にすることは強く推奨します。

感想

ヒロインはサブも含めて相当に魅力的でしたがそれを活かしきれていないように感じました。
日常は面白く、その中でキャラクターはいきいきとしていたのにこの不完全燃焼感はどういうことなのかと考えた結果、単にくっついてからの時間、描写が少なかったからではないかと思いました。
ネタバレ有り感想で書いていますが、これは構造的にどうしようもない欠陥とも言えるので難しいところです。
もちろん良いルートもあったのですが、下手をするとサブヒロインの方が内容が詰まっている上に世界が狭いので面白いのではないかと思うこともありました。
そういう意味で嬉野さんルートなんかは凄いと思いました。

少し考えたのはそもそもキャラクターが魅力的であるということはなんだろうということで、この作品のヒロインは全員可愛いし会話も面白いけれどそれがイコール魅力的であるということではないなと。これについてはまた少しネタバレ有りで言及します。
もちろん日常会話を楽しみつつキャラを愛でるならばこれで十分なのですが。

演出

特筆すべきものとして、演出が素晴らしかったです。
演出全般というか立ち絵の使い方ですね。
立ち絵の一部をアップにして影をつけるような構図を使うことが多かったのですが、下手をするとCGよりも効果的でした。
また、背景についても似たような使い方をしてて非常に巧いと思いました。
後ほどネタバレ有りの所で書きますがこの作品で一番印象に残った場面では立ち絵のアップが使われていました。
このような演出が可能なのもひとえに立ち絵のクオリティの高さに依るものでその辺りは流石AUGUSTです。

システム

システム周りも優秀で、軽くて使いやすかったのですが、何を思ったのか「次の選択肢に移動」がありませんでした。共通が長めで選択肢が散らばっているので二人目以降のルートに入るまでが少し苦痛でした。
これだけ良いシステムを作れるのに本当にどうして実装しなかったのでしょうか。
フラゲ→一瞬で攻略→ネタバレが流れる
といった一連の流れを嫌った、というのは穿った見方でしょうか。どちらにしろほとんど影響はないように思いますが、そうでもないと納得出来ません。

エロ及び絵

また、毎度のことと言ってはなんですがエロシーンがあまりエロくありません。べっかんこうさんの絵は普通に上手いと思いますし、個人的にも好きなのですが、エロに向いてない絵柄なのでしょうか。絵柄というよりも塗りが向いていないような気もします。どちらかというと平面的というかべったりしていて、もちろんこれはこれで上で書いたような立ち絵を使った演出との相性が良いと思いますがエロ的には微妙です。

もう少し気持ち悪いことを書くと、個人的にはアレがきらめいていたり、アレの音が変だったりというのもエロくないと感じる原因だと思います。

音楽

音楽について、BGMはあまり耳に残るものはありませんでしたが歌は全体的に合っていると思いました。個人的にはPVと併せてストレイトシープが好きです。特にPVの冒頭影絵の部分がキャラクターの個性を出しつつセンスよく纏まっていて堪らなく好きです。

クリックでネタバレ有り感想


演出について上でも書きましたが本当に良かったです。
告白シーンなんてもの凄く印象的になるのですよね―……恐らく誰もが良いと思うのは千莉ルートにおける鈴木の玉砕告白でしょうか。
鈴木が「月が綺麗ですね」と言ったのに対して筧が「図書部の仲間だから」(鈴木はあくまでも仲間である)と答えるときに車が通るんですよね。非常に心憎い演出です。
このやり取り自体好きですが、この演出と相まってもしかしたら作中一番好きなシーンかもしれません。

後は何と言っても嬉野さんです。
「ともかく、よく眠れたんです」の後の「こんなことは何年ぶりだか思い出せません」で顔の上半分を映さず口元を強調する。声優さんの演技がガラリと変わることもあって本当に安らいで、優しく微笑んでいるように思えます。
そして「よかったら、これからも傍で寝かせてもらえませんか?」では下半身だけを映し、握った手を強調すると共に顔を見せないで想像させる。
某作の「ちょき、ちょき……」に勝るとも劣らない名告白でした。


しかしTrueの個別は微妙でした。
まず普通の個別でやったイベント(デートやら初エロシーンやら)をもう一回することの意義があるのか。何となく焼き増しした感じがしますし、普通の個別にCGとイベントを回していれば上で書いた不完全燃焼感も解消されたのではないかと思います。

普通の個別では筧に救われたヒロインがTrueでは(恐らく)自分で問題を克服して逆に筧を救うというのはまあ良いと思います(ある程度は助けた結果がTrueのハーレム状態だとも考えられますが)。しかし、筧に誰が会いに行くかということで筧の想い人が変わるというのは、その人であるという必要性が感じられません。実際筧の中では全員横一列で、且つある程度の好意もあったので誰でも良かった訳ですが。
その結果Trueの個別全体が安っぽく感じられてしまいました。

ある意味オマケのようなルートにここまで言わなくても、ナナイ関連は上手に回収しただろう等と思いもしますが、それにしてもこのTrue個別はあまり良くなかったです。「図書部の皆に救われた、俺は羊飼いにならねーぜ。私たちの戦いはこれからだEND」みたいな感じにすれば良かったと思います。


以下、更にぐだぐだ度が増す雑感垂れ流し

・凪さんは一歳年下なのにそこまで強力なものをお持ちなのですか…後輩ズが泣くわ。
・凪関連はもう少し掘り下げがあっても良かったかな―具体的には思いつかないけど今以上に破壊力のあるルートに成り得たような。
・嬉野さんまじで天使。上でも書いたけれどもしかしたらこの作品で一番好きなルートかも?嬉野さんとひたすらイチャイチャしながらゆっくりとお互いの人間不信を直すだけ、~そして結婚へ~みたいなFDが出たらフルプライスでも買う。
・サブヒロインは交際開始から一瞬で○週間経ってお互い名前呼びだしFDとかコナイカナー。全体的にイチャラブ不足だったしメインヒロインももう少し行けるでしょう。
・FDでやれって話かもしれないけど筧が羊飼いになったルートも何となく見たかったかも。
「羊飼いとなり長い年月を重ねた筧、徐々に擦り切れ人らしさを失っていく彼だったが、ある時、互いが人であった頃因縁のある羊飼い--小太刀凪と再会する。初めはぎこちなかったものの互いに触れ合うことで人としての感情を取り戻していく筧と凪。特別を見つけた彼らは人としての存在を取り戻すべく大図書館というシステムに挑むこととなる。【寄り道だらけの図書館恋愛ADV:大図書館の羊飼い】」
みたいな……うん、別ゲーだね。
・何度でも書くけれど演出はかなり良かった。キャラの良さとこれで保った感がある。
・別にシナリオも悪くはなかったけれど期待した程ではなかったというのが本音。
・キャラが活かせていないうんぬん書いたけれどメイン四人娘だと鈴木が千莉ルートで輝いたかな―というぐらい、やっぱりなんかなー。あるいは普通の個別では筧に助けられてばかりいるのがそう感じる原因だろうか。私の趣味嗜好の問題とも言えそう。強いヒロインが好きなのか。
・Another Viewをバリバリ使っているのに内面描写が足りないと感じるのは何故だ。
・選択肢スキップについては本当に意味が分からない、これだけで作品の評価が下がりかねないぐらいダルかった。
・うっとおしく思われても凪は最後にロックしておいたほうが良かったと思う。二周目凪ルートとか事故以外の何でもない。
・やたらと欠点をあげつらっているけれどプレイ中は特に何も思わなかったような。頭を空っぽにして日常を楽しむ分にはかなり良い作品だしな―。
・何だかんだ言ってキャラクターはかなり好きだし演出には驚かされたのでこの作品はそこそこ気に入っています。

黄電のガクトゥーン レビュー





 作品名:黄雷のガクトゥーン ~What a shining braves~ 発売日:2012-12-21
 メーカー:Liar Soft ジャンル:スチームパンクADV
 ライター/原画:桜井光 /千枚葉 総プレイ時間:25時間

シナリオ

雰囲気明るめのスチパン。
ヒーローモノ。
今までのスチパンやりこんだ人なら、共通するセリフ表現が多くてニヤニヤできます。

クリックでネタバレ

このシリーズってシナリオ内容よりも、その世界と言い回しが好きになれるかどうかだと思うんです。
ぶっちゃけ、内容は各章悩み抱えたキーパーソン、もしくはその周りの人物が異能を発動→主人公が一瞬で解決の単純な構図。
その人物の過去がミニゲーム的選択肢で明かされていくのですが、これがまた読み手に委ねる部分が多いです。
含みのあるようなないような言い回し、「Q世界とは」、「Q天秤とは」が度々出てきてうんざりな上、「黄電のガクトゥーン」のロゴが場面の切り替わりで毎回入ってくるのも不快に感じました。つまりロードが長いのです。

章ごとのシナリオではサブキャラクター達が活躍するわけですが、最終章をプレイしていて「あー、こんなキャラいたな~」程度の印象でした。
鉄の女なんて本当に記憶から飛んでいました。勧善懲悪、因果応報の最終章は綺麗に纏まっていてちょっと感動もしましたが、本当に11章まで必要だったのかと考えてしまいます。
特徴的なサブキャラクターを満面に利用しているので、何気ない章でも楽しめる人もいるのでしょうが、起伏のない章が連続するのは僕にとっては辛かったです。

キャラクターで気になったのが2点ほど。まずジョウの淫乱っぷり。
結局テスラを寝とってるじゃないですかー笑。「これは誘導暗示じゃない。私の意思だ。」←これこそが誘導暗示でしょ!気づけ!笑。

もう一つは理事長について。
マックについては何故あの設定にしたのか意味がわかりません。
序章から名前を出すならまだしも、最終章のラストで名前を持ちだされても、「お、おう」程度にしか感じません。結局何がしたかったのか。ネオンと付き合いたいがために、黄金王を利用した麓の村の少年ですか?
この程度の偏愛感情が行動の根源だとしたら、まだライヒをうまく黒幕にもってきた方が・・・。
彼くらい狂った黄金信者がやはりスチパンの敵に相応しいと思います笑。

それと、キザイア先生をもっと活躍させて欲しかった!戦闘シーンのひとつでも欲しかった。
彼女とテスラの過去だけでもサブシナリオで書いて欲しかったですね。
選択肢をうまくクリアすると読めるサブシナリオは、中身のない日常生活の一面でしかなかったです。
ここにもっとサブキャラのHシーンを挟んだり、キャラクターの過去、特にテスラやスミリヤのことについて触れてもよかったのではと。。
             

総評

何故この評価かというと、結局僕はガクトゥーンの言い回しと世界が好きになれませんでした。
数式領域でのテスラの登場セリフに飽々し、戦闘のクライマックスでも恥ずかしい名前の必殺技を叫ぶことで熱が冷めることが多々ありました。あんな自信たっぷりと、大文字で、一撃でやられるなんてね。。負けた敵も悔しいだろうって。。

世界設定はシャルノスが一番好みでした。蒸気の黒煙と灰色の霧に満ちたロンドン中世が好みだったので、活力ある明るい学生の街が合わなかったです。。

逆に言えば、この設定が受け入れられる人は何気ない日常描写にも楽しみを見いだせるのだと思います(僕がシャルノスに楽しみを見出せたように)。読み手に任せる場面が多いですが、纏めはきちんとしていて感動要素もあるので、おすすめ・・・はできませんがスチパン好きならぜひぜひ。
                   
プロフィール

Author:kuegls
KUで活動している美少女ゲーム同好会です。ゲームレビューを中心に記事を載せていきます。
連絡はku.egls(@)gmail.comまで。

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